Technique Introduction
Technique Introduction
技法紹介
01. 新築時打ち放しコンクリート化粧補修工事
新築時の打ち放しコンクリートは、型枠を外した直後の状態がそのまま仕上がりの印象につながるため、細かな見え方の調整が重要になります。
ジャンカ、アバタ、色むら、Pコン跡、コールドジョイント、丸柱まわりのムラなど、部分ごとの状態を確認しながら、周囲の色味や模様、光の当たり方になじむよう化粧補修を行います。
単に欠損を埋めるだけでなく、打ち放し特有の自然な濃淡やスポンジングによる表情を重ね、補修箇所だけが浮いて見えにくい状態を目指します。
施工後は、近くで見たときの質感だけでなく、少し離れた位置から面全体を見たときのまとまりも確認します。
新築時の設計意図や建物全体の印象を損なわないよう、現場ごとの状態に合わせて一つひとつ仕上げる工事です。
Before / After
02. 打ち放しコンクリートリニューアル工事
経年により汚れ、雨だれ、色むら、補修跡、表面のくすみなどが目立ってきた打ち放しコンクリート面を、建物の状態に合わせて整える工事です。
洗浄や下地調整を行ったうえで、既存面の色味、濃淡、質感を確認し、打ち放しコンクリートらしい表情を残しながら全体の印象を整えます。
外観を新しく見せるだけでなく、既存の建物が持つ雰囲気や設計意図を活かすことを大切にし、部分補修から広い面のリニューアルまで対応します。
過度に均一な色へ塗りつぶすのではなく、コンクリートの自然な濃淡を見ながら必要な箇所を段階的に調整します。
仕上げでは、近くで見たときの質感と、建物全体として見たときのまとまりの両方を確認し、自然で落ち着いた印象に仕上げます。
Before / After
03. ほんざね(杉板型枠)補修
ほんざね仕上げは、杉板型枠の木目や板の継ぎ目がコンクリート面に写し出される、意匠性の高い仕上げです。
そのため補修では、欠けやジャンカを埋めるだけではなく、木目の流れ、節の表情、目地の深さ、板幅のリズムまで周囲と合わせて見せる必要があります。
色だけを合わせても質感が途切れると補修箇所が目立つため、下地を整えたうえで、濃淡や凹凸のつながりを確認しながら丁寧に仕上げます。
特に木目のアップ、目地まわり、広い壁面では見え方が変わるため、補修範囲の境目が不自然に残らないよう、周辺の模様へ少しずつなじませます。
近くで見たときの木目の再現性と、面全体で見たときの自然な連続感を両立させます。杉板型枠ならではの温かみと存在感を活かしながら違和感の少ない補修を目指します。
Before / After
04. エイジング塗装
エイジング塗装は、新しい素材や既存の仕上げ面に、使い込まれたような風合い、古びた質感、奥行きのある濃淡を加える特殊塗装です。
壁面、床、扉、スイッチまわり、金属風のパーツなど、空間の雰囲気に合わせて表情を調整します。
錆びたような色の重なり、モルタル調のくすみ、アンティーク調の陰影などを、塗料の色、ツヤ、重ね方、スポンジングの跡で表現していきます。
仕上がりは照明や周囲の素材によって見え方が変わるため、サンプルや施工箇所の状態を確認しながら、濃淡の強さやツヤ感を調整します。
素材や空間の目的に合わせて、重厚感や落ち着きが伝わるバランスに整えることが大切です。店舗、住宅、什器まわりなど、空間の印象づくりに活かせる技法です。
Before / After
05. 内外壁特殊ファンデーション(ファインFR等)
内外壁特殊ファンデーションは、一般的な単色塗装だけでは出しにくい、色の重なりや奥行き、素材感を表現する意匠仕上げです。
ファインFR等を用いることで、レザー調、錆び調、モルタル調、メタリック調など、空間の雰囲気に合わせた表情づくりができます。
壁面全体を落ち着いた質感に整えるだけでなく、店舗や住宅のアクセントとして一部に取り入れることで、空間に印象的な変化を加えることも可能です。
新築の仕上げだけでなく、既存壁面の雰囲気を変えたい場合にも取り入れやすい技法です。
サンプルで見る質感と、実際の壁面で見たときの印象は変わるため、近くで見たときの細かな表情と、空間全体で見たときのバランスを両方大切にします。
Fine R / Original
06. リン酸処理塗装
リン酸処理塗装は、金属が持つ落ち着いた質感や、深みのある色むらを活かした仕上げです。
グレーから黒灰色へと重なる濃淡、鈍い光沢、素材になじむ金属調の表情により、補修箇所や仕上げ面を空間の中で自然に見せることができます。
均一に塗りつぶすのではなく、下地の状態や周囲の色味を見ながら、濃淡やツヤの出方を調整することで、無機質でありながら奥行きのある印象に整えます。
落ち着いた色調のため、コンクリート、木、石材、アイアン調の素材とも合わせやすく、空間全体を引き締める表現としても活用できます。
工程ごとに色の入り方や表面の見え方を確認し、強く見せる部分となじませる部分のバランスを整えます。
Before / After
07. 特殊実績
特殊実績では、補修カテゴリだけでは収まりにくい、現場ごとの条件に合わせた応用的な施工を紹介します。
ブロック塀を打ち放しコンクリート風に整える仕上げや、全面モルタルしごき後に打ち放し風の表情を再現する施工など、下地や目的が異なる場面でも、完成後の見え方を考えながら工程を組み立てます。
既存面の洗浄、下地調整、プライマー、模様の描写、保護仕上げなどを組み合わせ、周囲の景観や建物の雰囲気になじむよう丁寧に仕上げることが特徴です。
決まった方法をそのまま当てはめるのではなく、素材の状態、求められる印象、使用環境を確認しながら、一件ごとに最適な表現を検討します。
補修、再現、意匠仕上げを組み合わせることで既存の状態を活かしながら新しい見え方へ整えられる点も強みです。
Before / After
technique